動画@バー・レッスンより 動画Aセンター・レッスンより
 朝の10時からの団員全員のためのレッスンを見学させていただきました。ここの劇場はリハーサル室がとても大きくて、しかも明るく清潔な印象。
 10時からといっても、最初の10分はピアノ音楽に合わせて各自でウォーミングアップ。さすがにバレエ教室ではなくプロのバレエ団だけあって、レッスン・ウェアも色とりどりです。以下、同席したヤコヴレフ監督の解説を織り交ぜながらご報告します。
 レッスンの流れはどこでも一緒で、ここもまずはバーレッスンから。最初はプリエなどのゆったりとした負担の小さな動きからはじまり、次第にハードな動きになっていきます。レッスンを見れば見るほど、バレエってシステマティックに出来ているなあと実感します。バーレッスンだけで力量が見極められるほどの眼力はありませんが、それでも群を抜いてうまい人はさすがに目立ちます。ダンサーとしてのランクが近い人と付き合うことが多いのでしょうか、上手な人がごっそり集まる一角もあり、壮観です。
 団員数は約50名ということで、それほど大規模なカンパニーではないのですが、それでも一般的に言ってこれだけの人数が集まってレッスンをするのですから、バレエ教師も一人一人に注意することはほとんどありません。そこがバレエ学校との一番の違いでしょうか。自分を客観的に見れないと、それ以上上達できないというのも頷けます。 
 バーレッスンが40分ほど続いた後はセンターレッスンです。アンシェヌマンという、レッスン用に振付けられた15〜30秒ほどの短い踊りを数グループに分かれて行っていきます。当たり前ですが、センターになると目立つダンサーはより明らかです。コールド・バレエ(群舞)もプリンシパルも一緒に踊るので、特に男性は力量の差が歴然です。
 そんな感じで個人差はありますが、平均点は非常に高い印象です。プロのロシアのバレエ団のレッスンを見た経験があまりないので比較は出来ませんが、跳躍はみんなきれいに180℃開脚していました。
ボリショイ、マリインスキー、ミハイロフスキー(レニングラード国立バレエ)がロシア・バレエのデフォルトの日本のバレエファンの方には当たり前!と思われるでしょうが、実はそうでないバレエ団の方が多いので、感心してしまいました。
 タタール劇場とはいっても、カザンのバレエ学校出身者と外部出身者の団員比率は約半々ということで、外見を見る限り「ちょっとアジア系の多いヨーロッパ・ロシアのバレエ団」です。なお、カザン以外ではカザフスタン、ペルミ、モスクワ、ヴォロネジ、サンクト・ペテルブルクのバレエ学校出身者が多いとのことです。バレエ団監督が招聘会社と商談を成立させるツボを心得ているので、積極的に国際コンクールに出場させて実績を積ませている様子。私が見ただけでも3人の男性団員がコンクールの準備中でした。
写真:上から
@バーレッスン風景
  
 どうですか、このホールの広さ!天井が高いのでまた開放感があります。
Aバーレッスン風景
   一番奥の黄色いTシャツの男の子はアイドス・ザカン。ワガノワ・バレエ学校研修中の2005年、ワガノワ国際コンクールで3位入賞、3日前(3月9日)からここで働いているそうです。
Bセンター

  名前を聞き忘れてしまったのですが、一番右の女の子が、背中の使い方が美しくて素敵でした。一番左の白いTシャツの女の子はユリア・ポノマリョワ、骨格にも恵まれていて運動神経の良さそうな踊りが印象的でした。
【下でご紹介している動画】
左:センター・レッスンより。名前を聞き忘れてしまったのですが、
  一番右の女の子が、背中の使い方がキレイで印象的でした。
右:男性プリンシパルの一人、ルスラン・サヴジェーノフのマネージュ
  (跳躍しながら舞台を一周する動き)です。ごらんのように、
  とっても軽い!です。 

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